Coinbaseで魔界が誕生か? Fren Petを徹底解説

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前書き

久々に凄まじいものを見たので解説していきます。

Fren Petとはなんなのか?

Fren Petは2023/08/31より開始されたBaseチェーン上のたまごっちライクなブラウザゲームです。
一般的な育成ゲームと同様、Petを生成し、食べ物を与えて育成し、他のPetと戦わせるシンプルなゲームです。

TOD(Time of Death)と呼ばれるPetが死んでしまう時間までに食べ物を与え続け、ランキング上位になることで報酬のETHを受け取ることができます。
このプロジェクト自体は特に目新しい部分はありませんが、2023/11/18にCoinbase Walletのアカウントがツイートしたことで一気に注目を集めました。

過去に盛り上がりを見せたFriend Techに影響を受けていることや、Friend Techと同じBaseチェーン上で開発がされていること、そしてCoinbaseが関与してることなどが好感され、現在価格が急騰しています。

出典:DEX Screener

Fren Petの仕組み

上記のような簡単でかわいらしいゲームコンセプトとは裏腹に、トークンの仕組みはかなり魔界じみたものになっています。

まず、独自トークンFTはアプリ内でETHとスワップすることができます。このとき、FTのスワップには5%の手数料がかかり、その手数料のうち4割はゲーム開発者に、4割はプレイヤー報酬に、2割は流動性提供者への報酬として分配されます。

まずFTトークンを買って、売るという出入りのスワップだけで資金の10%が手数料として徴収されるところは、魔界ポイントが高いと言えるでしょう。

また、プレイヤーはいくつかのPetを保有することができますが、それらに食事を与え育成していくと各々のPetにはPTSが付与されます。これがリーダーボードの基準となるスコアになり、Petのレベルの基準にもなります。PTSが高ければ高いほどPetのレベルは高くなり、リーダーボードの順位にも反映されます。結果的に、Petを育成していくと高いプレイヤー報酬が受け取れるというわけです。

ここでまた魔界ポイントの高い仕組みが登場します。プレイヤー報酬を受け取る際に、そのPetのPTSはすべてバーンされ、レベルは0に戻ります。つまり、一度報酬を受け取れば、高いレベルを維持することができなくなり、受け取れる報酬がまたレベル0からやり直しになるということです。これは容易に報酬を受け取れなくすることでプレイヤーのゲームからの退出を防ぐ仕組みとして機能します。出入りに高額な手数料、そして辞めにくい仕組みはプレイヤーを留めるには有効とはいえ、かなり魔界ポイントが高いと言わざるを得ません。

今後の展望は?

過去の事例から考えるに、出入りに高額な手数料がかかるプロジェクトは基本的にうまくいかないケースが多い傾向にあります。これはユーザーの流出を防ぐ仕組みであると同時に、参入を思いとどまらせるハードルとしても機能するからです。このプロジェクトの人気が継続するには、トークンの値上がりが期待できることやPTSを得ることによって継続的に高額な報酬が得られることを十分マーケティングしなければなりません。

その意味では、Coinbaseが一定関与しているこのプロジェクトは他の高額手数料プロジェクトと比べると有利な部分があります。一方、そのような扇情的なマーケティングをCoinbaseが継続的に支援することも可能性として低いと考えます。プロジェクト単体でのマーケティング能力が問われることになるでしょう。

まとめ

このようなプロジェクトは低迷相場時にいくつか顔を出しますが、一過性のもので終わるものが多いです。しかし、その一過性の鉄火場にうまく乗れるようアンテナを貼っておくことで、大きな利益を得られる可能性もあるでしょう。

総じてこの手のプロジェクトは大変リスクが高いため、ご自身の許容できるリスクのなかで参入の判断を行ってください。

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※免責事項:本記事は、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。

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